MESSAGE 採用メッセージ
創業からのルーツを
継承しつつ、新しい世界へ
当社は1907年に創業し、その時代の最先端と思われる海外資本との合弁会社としてスタートしました。日露戦争終結後、当時は兵器が全て海外製であったため、「日本が自立するための産業基盤を構築しなければ」という危機感から、井上角五郎をはじめとする創業者の面々が「じゃあ自分たちでやろう」と素形材分野を祖業として起業しました。西洋の技術をゼロから自分たちのものにしていくという思想には「先見力」「技術力」「イノベーション力」といったものがあったのではないかと当時の資料からも感じられます。
その後、東洋一の兵器メーカーへ発展しますが、終戦で需要が喪失、企業としての存在意義を一度全て失いました。しかし、そこから這い上がるため「自分たちの技術を兵器以外で何か使えないのか、日本の復興に役立てないか」と諸先輩方が考え、民需に転換していきます。かつて兵器一辺倒だった素形材メーカーが、現在は樹脂機械をメインとする産業機械メーカーに生まれ変わりました。素材製造や素材加工の技術・知見を活かしながら、それを強みとして事業構造の変革に取り組んだわけです。全く新しい分野を開拓して全く新しい地位を築いているというところ、そして技術のスピリットとしてはイノベーティブな部分がすごくある会社です。
職人気質と技術へのこだわり
当社は大きく産業機械事業と素形材エンジニアリング事業の2つのセグメントがあります。もちろん2つの柱以外にも新たな技術を創出・育成し、事業化を目指す組織があり、例えば電子デバイス分野ではパワー半導体向けに省エネやエネルギー効率が劇的によくなる素材として窒化ガリウムが注目されています。我々としてはこれらの分野を第三の柱としてしっかり育てていきたいと思っています。
それぞれの業界の中では名の知れている当社ですが、その信頼は「技術」から得られていると思っており、私たちもそこには自負を持っています。特に我々は、量産品を次々と作っていく会社ではなく、実は素形材も産業機械もお客様からの要望に沿った一品ものを受注して製造しています。もちろん当社製品の中には量産品に近いものもありますが、その部分でもカスタマイズを行うなど、量産とカスタマイズを両立させるような製品も生み出しています。
時代のニーズに合わせた
モノづくりと人づくり
現在、プラスチックは環境負荷問題で取り上げられることが多いようですが、その有用性は変わっておらず、むしろ素材としての魅力や可能性は高まっています。特にケミカルリサイクルの考え方やその普及は大きな可能性を秘めています。樹脂やポリマーは元の原料に戻して再利用するとほぼ同じものが再生できるため、何度でもリサイクルが可能な素材です。これまでは主にコストを理由に再生プラスチックは使われず、廃棄や焼却処分され、環境負荷問題を生じていましたが、現在多少のコストをかけてでもこれを再利用していこうという流れに舵が切られようとしています。この分野でも我々は製品と技術でこの流れを支えられる会社だと思っていますし、間違いなく商機として樹脂やプラスチックは伸びていく分野です。
さて、製品を時代に即したものにしていくと同時に、生産現場において生産性を上げていくにはIoTの技術を活かしてDXを推進することが重要になってきます。そのためには多様な人材を確保していくことも時代のニーズだと考えています。我々は志ある人、やる気や意識の高い人であれば、会社も企業の成長のためにはまず人の成長が大事と考えていますので、チャンスはあると思ってください。当社は、若手のうちから仕事を任せてもらえる環境で会社全体にその雰囲気があります。例えば、樹脂機械でも素形材でも入社して3年くらいで5億~10億のものを扱いますので、これを意気に感じる若手も多いようです。いい意味で「任せて育てる」「やって慣れる」のような部分が強く、組織もフラットです。
JSWが求める人材
当社はパーパス実現のための人材戦略を掲げており、パーパスやビジョンに対する共感をベースに『「組織」の成果の最大化』と『「個」の成長と活躍』を基軸にしています。
ここでは、『「個」の成長と活躍について』についてご紹介します。当社では「個」の能力として、職種や役職を問わず必要な基礎知識を「ポータブルスキル」、そして業務を通じ身につけていく専門能力を「テクニカルスキル」と定義しています。JSWで共に働くメンバーの一員として、ポータブルスキルの習得・向上に努力、挑戦できる人物を求めています。
-
多様性受容力
-
課題創出力
-
挑戦力
-
自律的学習力
-
多様性受容力
-
課題創出力
-
挑戦力
-
自律的学習力
当社では上記4項目をポータブルスキルとしています。やはり世の中を変えたいという思いがとても大事なので、そういう気持ちの部分を強く持っていることが大切だと思っています。そして、当社のパーパスやビジョン、事業戦略に共感してもらえる人、何より業務の中で直接モノづくりに携わらない人も含めて、ものづくりが好きな人は親和性が高いと感じております。
最近の学生さんは、SDGsやDEI&Bといった部分をすごく意識されており、それはとても大切なことだと感じています。その中で皆さんには、会社で何を実現したいのか自分自身がどのように成長したいのかという目線を持ってほしいと思っています。皆さんの思いや考えに対して、我々もいい格好して取り繕うようなことはなく正直に何でも言います。正直に話すことで共感してもらえれば、そういう方と一緒に働きたいと考えていますし、就職活動する中で自分なりに考えた理屈と軸を持って自身で決断することがその後の幸せな人生に繋がるのではないかと思っています。
就活生へのメッセージ
就職活動においても、普段の生活においても「凡事徹底」です。なんでもないようなこと、当たり前のことを徹底的にちゃんとやる。基礎ができていないと新しいことは生まれてきません。成果を出している人に限って陰で地味なことをコツコツやっています。昔からよくJSWの人間の人となりを表す言葉として「真面目」や「誠実」という言葉が使われることもあり、この「凡事徹底」という言葉は、当社の社風にも通ずる言葉です。基礎をしっかりと固め、成果を出す。就職活動でも、日々の学生生活でも是非「凡事徹底」を大事にして欲しいです。
株式会社日本製鋼所
取締役常務執行役員
(人事教育部担当)