国内2カ所の営業所で勤務した後、現在、ヨーロッパ全域、トルコ、イスラエルなど、海外市場に向けた製品の販売・輸出業務を行っています。扱っている製品はプラスチック製品を製造する射出成形機です。学生時代に留学経験があり、就職活動でも「グローバルなビジネスに関われる企業」という点を重視していたので、現在の部署に異動になった時は、不安よりも喜びのほうが大きかったです。ただ、実際は、取引先の国によってカルチャーやビジネス・スタイルが異なり、それを理解・把握した上で商談しなくてはならず、想像以上に難しい仕事でした。

そのような環境で私が大切にしてきたことは、レスポンスの速さです。言語や時差などに関係なく、お客様の問い合わせにすぐ応えることが、信頼に繋がっていると考えています。

これまでにいちばん記憶に残った仕事は、現部署で初めて大型案件を受注できたことです。お客様は欧州の海外メーカー様で、当初の感触ではなかなか成約できそうにありませんでした。いつもの仕事でも他部署と連携する機会は多くありますが、この案件では、いつも以上に設計チームや開発チームなどの技術部門、生産管理部門などに協力していただき、提案を続けました。お客様との交渉の場では、先方の意見を取り入れつつも、主張すべきことは主張し、それを何度も繰り返して、ようやく受注に繋げることができました。自分自身の喜びはもちろん、他部署のメンバーもとても喜んでくださり、より一層嬉しく感じました。

一度に手掛ける案件としては、機械1台のものから、先ほどの例のように数十台のものまでさまざまで、たくさんの案件に関われるので、仕事のスケールとしてはとても大きいです。そして、さまざまな国のものづくりの課題に対し、培ってきた知識、経験、人脈を最大限に活かし、受注につなげることこそ、この仕事の醍醐味だと感じています。